一人親方・個人事業主の方は、自由な働き方ができる一方で自分で仕事を取ってくる必要があります。しかし、現実的には新規取引先の開拓や営業する方は少なく、長年付き合いのある取引先に頼っていることが多いのではないでしょうか。
付き合いのある取引先が数社程度しか無い場合や1社に偏っている場合、共倒れする可能性もあり非常に危険です。また、長年付き合いのある取引先の場合、単価交渉がしづらく仕事を安請けしている事例も散見されます。
本記事では、そもそも仕事が少なくて困っている方や、新規取引先を開拓したいという方に向けて、仕事のもらい方や一人親方として成功する秘訣を解説します。
この記事を読めば、仕事をもらうためにやるべきことが明確になるはずです。是非最後までご覧ください。
弊社のコラム記事でも集客方法について解説しています。タイトルは「リフォーム会社」となっていますが、ひとり親方の方でもかなり参考になりますので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:リフォーム会社の集客方法13選!Stripeオリジナルの施策も紹介
一人親方の仕事のもらい方7選
一人親方が仕事をもらうためには様々なアプローチが必要です。しかし、ほとんどの一人親方は付き合いのある取引先や、知り合いからの応援依頼など受動的な仕事のもらい方をしてるのではないでしょうか。
収入をアップさせたり継続的に仕事を受注するためには、積極的に仕事を取りに行く必要があります。とはいえ、日中は現場仕事で忙しいはずですので、現場仕事をこなしながら効率よく仕事をもらう方法を7つ紹介します。まずはやれることから始めてみましょう。
1. 直営業
直営業は、工事会社など下請けとして使ってくれそうな会社に対して直接営業する一般的な営業手法です。インターネットで工事会社を検索して直接訪問するため、顔を覚えてもらいやすく地道ですがかなり有効な方法です。最近独立した知り合いの職人さんは、名刺を片手にたくさんの会社へ訪問営業に行った結果、今では営業なしで仕事が舞い込むようになったそうです。
時間をかなり浪費するというデメリットはありますが、現場の空いた日など積極的に営業に行くと良いでしょう。
2. 求人検索
GoogleにはGoogle for jobsという機能があり、「職種 地域 求人」と検索すると、様々な求人が表示される仕組みになっています。正社員雇用だけでなく、業務委託や請負も募集している会社が多いため、ご自身の地域で検索して価格が合いそうであれば応募してみましょう。
4. SNSを運用
SNSといっても、X(旧Twitter)、Facebook、Instagramなど様々なサービスがありますが、おすすめはInstagramです。Instagram上で営業するわけではなく、日々の工事風景などを投稿して、普段どのような工事を行っているかアピールするだけで構いません。投稿にハッシュタグをつけて検索されやすい工夫をすると良いでしょう。
また、他職種の職人さんや工事会社などを積極的にフォローしてアピールすると、仕事依頼の声がかかる可能性があがります。注意点として、現場の写真をSNSに投稿する行為は情報漏洩などの問題があるため、必ず元請けや施主に確認をした上で投稿しましょう。
5. ホームページを制作
Webを用いた最もメジャーな集客方法として、ホームページを制作するという方法があります。しかし、ホームページというのは作るだけでは集客できません。
集客するためには、ブログのように定期的に記事を投稿する必要があります。ただ投稿するだけでなく、集客できるキーワードを基に記事を書いたり、Googleで上位表示されるような記事の構成を作ったりと、専門知識が必要です。
名刺を交換した方に対して、ご自身がどのような工事を行っているかをアピールするためにホームページを作成するというのであれば問題ありません。しかし、集客のためにホームページを制作するのであれば、それなりのコストや専門知識が必要であることを覚えておきましょう。
6. Googleマイビジネスを開設
Googleマイビジネスは、Googleで「大阪 居酒屋」などで検索した時に表示される画面のことです。飲食店を探す際に目にすることが多いですが、工事会社や個人事業主でも登録が可能です。Googleのアカウントをお持ちの方であれば、情報を入力するだけで登録可能で、審査が通ればGoogleに表示されます。
Googleマイビジネスに登録することで、「大阪市 クロス」などと調べた際に、この様に表示されます。
検索した人の目に触れる機会が増えるため、仕事の依頼がくる可能性があります。無料で登録可能なので、是非この機会に設定しましょう。
当社では、Googleマップ集客の運用代行も行っております。今なら初回3ヶ月半額でお試しいただけますので、興味のある方はぜひ詳細をご覧ください。
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7. マッチングサービスに登録
近年、建設業に特化したマッチングサービスが人気で、様々なサービスがリリースされています。マッチングサービスに登録することで、工事会社から仕事をもらうことができます。
工事会社と職人さんをつなぐマッチングサービスのほか、一般顧客と職人さんをつなぐマッチングサービスもあります。
トイレ交換やクロス張替えなど、1人で完結する工事を受注できる職種の場合は一般顧客とつながれるマッチングサービスもおすすめです。
8. チラシ集客
チラシ集客は、予算が低くても始められる集客方法です。「いまどきチラシなんて…」と感じるかもしれませんが、私個人的には低リスクハイリターンな集客方法だと感じています。私はマーケティングのお仕事をしながらリフォーム会社に勤めているのですが、仕事が薄くなったタイミングでチラシを撒いて売上の底上げをしています。
弊社のコラムでチラシ集客について費用対効果など詳しく解説しています。タイトルは「リフォーム会社」となっていますが、一人親方の方でもかなり参考になるはずですので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:リフォーム会社のチラシ集客!反響率アップのコツや費用についても解説
一人親方が仕事をもらう上で注意すべき3つのポイント
一人親方として、新規の取引先から仕事をもらう場合、継続して仕事を依頼してもらえるように信頼関係を築く必要があります。また、取引先とのトラブルを回避するためにも、注意すべきポイントを5つ紹介します。
1. 現場の確認
仕事を依頼された場合、必ず現場の確認を行いましょう。現場を確認せずに見積りをした場合、実際に工事をするタイミングで初めて現場を見ることになるため、見積時に想定できなかった工事が発生する可能性があります。
すでに施主と元請けの間で契約が完了している場合、追加で請求できないケースも考えられるため、仕事の依頼があった場合は必ず現場を確認して想定できる工事は見積に反映させるようにしましょう。
2. 見積を提出する
新規の取引先から仕事をもらう場合は、工事が始まる前に必ず見積を提出しましょう。得意先から仕事をもらう場合は、ある程度の金額感がわかっているため見積を提出しない方もいるかもしれません。しかし、新規の取引先の場合は、トラブル防止のために事前に見積を提出して、合意を得た上で工事を行いましょう。
3. インボイスについて確認
2023年10月よりインボイス制度が導入されたことにより、元請けによってはインボイスの登録が必須の場合があります。インボイスに登録されている一人親方の場合は問題ありませんが、登録をされていない方は事前に伝達しておきましょう。
一人親方が成功するための4つの秘訣
一人親方は、雇われとして働く場合に比べて単価が高くなったり、自由な働き方ができたりとメリットが大きいです。しかし、安定して仕事を受注しなければ生活に響いてしまうため一定のリスクもあります。ここでは、一人親方として成功するための秘訣を5つ紹介します。
秘訣1:実績を積む
一人親方として成功するためには、まずは実績を積む必要があります。一人親方として独立したばかりの仕事が少ない間は、小さな仕事でも根気よくこなして実績を積みましょう。建設業界は意外と狭い世界なので、実績を積むことで評判が広がり、新たな仕事をもらえる可能性が高くなります。
秘訣2:職人の人脈を増やす
職種に関わらず、様々な職人さんの人脈を作ることで、依頼される仕事の幅が広がります。例えば、外壁のクラック補修の仕事がある場合、工事会社の立場からすると左官工事だけこなせる職人さんより、足場屋や塗装屋などの幅広く人脈がある職人さんに一括で依頼をした方が管理が楽になります。
私は現在リフォーム会社で現場監督として働いていますが、多職種に知り合いが多い職人さんを重宝しており、複数工事を一式でお願いすることが多いです。
人脈を増やして、幅広く仕事が請けれることをアピールすると良いでしょう。
秘訣3:安請けしない
新規の取引先から仕事をもらうとき、安請けしすぎることはおすすめしません。工事会社の立場としては、安いにこしたことはありませんが、一度でも安く工事を請け負ってしまうと単価を上げづらくなります。
また、工事会社によっても金額に厳しい場合と、そうでない場合に分かれるため、高単価でも仕事を発注してくれる会社と長く付き合うことで、収入アップにつながります。
秘訣4:直接工事を請ける
一人親方の場合、元請けを通さずに工事発注者から直接仕事をもらうことで収入を最大化できます。図面が不要なレベルの小さなリフォームなど、ご自身と知り合いの職人さんで完結できるような工事を直接請けることで収入アップにつながるでしょう。
さきほど紹介したミツモアやゼヒトモなどのマッチングサービスは、手数料が発生しますが一般のお客様から仕事をもらうことができます。また、当サイト「職人ボックス」は、工事会社だけでなく一般のお客様ともつながれるマッチングサービスを仲介手数料無料にてご利用いただけます。
一人親方が仕事をもらうためにはマッチングサービスがおすすめ
本記事では、一人親方が仕事をもらうための方法を紹介しました。しかし、日中は現場仕事をこなしつつ、並行して営業を行うことは現実的ではありません。現場仕事に支障が無いよう、効率よく営業を行い仕事を獲得しましょう。
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